「まだ降らない空の匂い」と「心の入り口」——期門(きもん)
- げん鍼灸整骨院
- 5月24日
- 読了時間: 1分
今日は、少し湿った空気。
雨の前の、静かで濃密な匂いが、五感の奥に届いてくる。
何かが始まる前のような、そんな気配。
そんな空気に寄り添うのが「期門(きもん)」というツボです。
肋骨の下あたり、脇腹に近い場所にあるこのツボは、
胸のつかえ、ストレス、気の停滞、感情の揺れに働きかけます。
“期”は「ときを待つ」、“門”は「通り道」。
つまり、心の中の準備が整う場所でもあるのです。
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セルフケアのすすめ
両手の指先で、肋骨のいちばん下をやさしく包みこむように。
少し外側、脇寄りにあるくぼみのあたりを、心地よい圧で円を描くように撫でてください。
何かを流すのではなく、
ただ“そこにある”気配を感じながら。
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最後に
雨が来る前の空気のように、
感情もまた、静かに流れていく準備をしている。
今日という時間が、
“始まりのまえの静けさ”とともにありますように。
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明日も、空気と心に寄り添うツボをお届けします。
どうぞ、穏やかな一日を。

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